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投稿時間:06/10/16(Mon) 20:42 (No.107)
タイトル:『X-2』専用ファインダーユニット3機種の発売について

デジタル一眼レフカメラ用ハウジング「X-2」シリーズのファインダー部換装用の保守部品として、下記3ユニット(+専用工具1点)を『10月30日(月)』に発売致します。


・ファインダーウインドウユニット for X-2
 --2006年10月30日(月)発売予定
 --\6,500-[税別] / \6,825-[税込]

・ピックアップファインダーユニット for X-2
 --2006年10月30日(月)発売予定
 --\14,000-[税別] / \14,700-[税込]

・45°ビューファインダーユニット for X-2
 --2006年10月30日(月)発売予定
 --\49,000-[税別] / \51,450-[税込]

・X-2ファインダーユニット専用工具 (※)
 --2006年10月30日(月)発売予定
 --\700-[税別] / \735-[税込]



各ユニット(+専用工具)画像。
[ 左:  ファインダーウインドウユニット for X-2、
 中央左:ピックアップファインダーユニット for X-2 (2ピース構成)、
 中央右:45°ビューファインダーユニット for X-2、
 右:  X-2ファインダーユニット専用工具 (※※) ]

各製品共に、下記「X-2」シリーズハウジングに使用可能。「X-2ファインダーユニット専用工具 (※)」を使用して、ユーザー様自身で交換頂けます。
被写体や撮影シーンに合わせてレンズを選ぶ様に、自由にファインダー部を交換することが可能となります。

(※)
2006年10月16日(月)以降出荷分の、各ファインダーユニットの取り付けに対応した「X-2」シリーズハウジングには、当専用工具が『付属します』。
また、2006年10月15日(日)以前に、各ファインダーユニットの取り付けに対応した「X-2」シリーズハウジングをご購入されたユーザー様には、当専用工具を『無償』で送付させて頂きます。
Fax./E-mailにて、お名前/ご住所/電話番号と共に、「X-2」シリーズハウジング製品に添付された保証書の写しをお送り下さい。

(※※)
「X-2ファインダーユニット専用工具」につきましては、上記画像と実際にお送りする製品との形状が一部異なる場合があります。ご了承下さい。
また、各ユニットをハウジングに固定するための“環状ネジ部品”(上画像では各ユニットに装着されています)は、「X-2」シリーズハウジングに元から装着されているものを再利用頂く形となります。



●換装対応機種

・X-2 for EOS10D
・X-2 for EOS10D BK
・X-2 for EOS20D
・X-2 for EOS20D BK
・X-2 for EOS20D BK(TM) (※)
・X-2 for EOS30D BK(TM) (※)

(※)
2006年11月下旬出荷開始予定。詳細は本文末の関連リンクをご参照下さい。



●各製品ごとの主な特徴

ファインダーウインドウ for X-2

カメラのファインダーを直接覗くための光学ガラス製“防水窓”で、最もリーズナブルな構成となります。
アイポイントを伸ばすなどの光学的な機能はありませんので、マスク越しではファインダー像の四隅が大きくケラレ、中央部しか見る事が出来ませんが、ファインダー像の大きさは、カメラ単体のファインダーを覗いた時と変わりません


ピックアップファインダー for X-2

フィルム一眼レフカメラハウジング「X1」シリーズでご好評頂いた光学系を採用。2ピース構成(カメラ側/ハウジング側)とすることで、カメラ側モジュールをマスターファインダーに極限まで近づける事ができ、コンパクトでありながら高性能を実現したファインダーです。
ファインダー像の大きさは、カメラ単体のファインダーを覗いた時より小さくなってしまいますが(倍率0.75倍)、アイポイントを伸ばして、マスク越しでも実用上(構図を決める上で)問題のないレベルまで、ファインダー像のケラレを抑えることができます


45°ビューファインダー for X-2

「X-2 for EOS 20D/10D」の標準ファインダーとしてお馴染みの、高性能ファインダーです。
カメラ単体でのファインダー像の大きさを変えることなく(倍率1.0倍)アイポイントを伸ばし、マスク越しでも全視野ケラレることなく見ることができます
接眼部は、カメラの光軸と45°角度が付いており、砂地のハゼなど低い位置に居る被写体での撮影時に威力を発揮します。
また、接眼部自体も360°すばやく回転できるので、縦位置撮影のローアングルなどでも問題なく使用できます。



●ファインダー部選択のワンポイントアドバイス

デジタル一眼レフハウジングでの水中撮影を行うにあたって、ファインダー部に求められる下記3つの要素につき、関連用語の説明を交えて各項目ごとに列挙致します。ファインダー部選択のご参考として頂ければと思います。

1)マスク越しにファインダー像がケラレない事
2)ファインダー像がなるべく大きい事
3)ファインダー像がなるべく明るい事


1)マスク越しにファインダー像がケラレない事

カメラのファインダーを直接覗く事が出来る陸上撮影と比較して、“ハウジング”と“マスク”を通す必要がある水中撮影では、(カメラのファインダーと目との距離がカメラ設計時の想定距離より離れているため、そのままでは)ファインダー像の中央部しか見る事が出来ません。
“マスク”越しでも、ファインダー像の全体、或いは殆どの部分を見るためには、何らかの光学系を介して『アイポイント』(※)を伸ばす必要があります。
『アイポイント』を伸ばすために、今回発売するファインダーユニットでは、それぞれ下記3タイプの異なる光学系を採用しています。ご予算や許容できる『ファインダー像』の“大きさ”(後述)によってお選び下さい。

・光学ガラスの板を“防水窓”として使用。『アイポイント』を伸ばせない光学系
→「ファインダーウインドウ for X-2」で採用

・“ファインダー像を小さくする”代わりに『アイポイント』を伸ばす事ができる光学系
→「ピックアップファインダー for X-2」で採用

・“ファインダー像の大きさを保って”さらに『アイポイント』を伸ばす事ができるより複雑な光学系
→「45°ビューファインダー for X-2」で採用

(※)アイポイント
一般的には、接眼レンズを覗いた時に、視野全体を見渡す事ができる適切な『目の位置』のこと。転じて、接眼レンズからアイポイントまでの距離(アイレリーフ)をさす場合が多い。
キヤノンEOS 10D/20D/30D では、カメラ単体(のファインダー)のアイポイントは『20mm』(カタログ値)。ここから目の位置がずれる程、視野全体を見ることができなくなる(ケラレが発生する)。


2)ファインダー像がなるべく大きい事

従来の35mmフィルムカメラと比較して、撮像素子が小さなデジタル一眼レフカメラでは、実撮影画角がレンズ表記焦点距離の“約1.5倍(ニコンDXフォーマットカメラ)〜約1.6倍(キヤノンAPS-Cサイズセンサーカメラ)”に相当します。“ファインダー像自体の大きさ”も同様で、(カメラ単体の『ファインダー倍率』(※)分を差し引くと)約1/1.5倍(ニコンDXフォーマットカメラ)〜約1/1.6倍(キヤノンAPS-Cサイズセンサーカメラ)に小さくなっています。
もともと“ファインダー像自体が小さな”デジタル一眼レフカメラで、水中でのマニュアルフォーカスをスムーズに行うためには、従来の35mmフィルムカメラハウジングの場合と比較してより一層、倍率の大きなファインダーユニットを使用することで、なるべく大きな“ファインダー像”を確保することが特に有効です。
今回発売するファインダーユニット単体での“倍率”は下記の通りとなります。ご予算や許容できる『アイポイント』(アイレリーフ、前述)によってお選び下さい。

・ユニット単体での倍率が『0.75倍』で、ファインダー像の大きさが“小さくなる”光学系
→「ピックアップファインダー for X-2」で採用

・ユニット単体での倍率が『1.0倍』で、ファインダー像の大きさが変化しない光学系
→「45°ビューファインダー for X-2」で採用、
 「ファインダーウインドウ for X-2」も(防水レンズのみのため)ファインダー像の大きさは変化しない

(※)ファインダー倍率
肉眼で見た“被写体の大きさ”と、ファインダーを通して見た“被写体の大きさ”との比のこと。一眼レフカメラでのカタログ値では、撮像素子サイズに関わらず、f/50mmレンズを装着した状態での、無限遠にある被写体を対象にした値が一般的。
撮像素子サイズやファインダー視野率等で変化する、“ファインダー像自体の大きさ”を考慮した値とはなっていない。
対応カメラ単体のファインダー仕様(カタログ値)は下記の通り。

          ファインダー倍率 ファインダー視野率 35mmフィルムとの撮像素子サイズの比
・EOS 30D/20D   『0.9倍』     『上下/左右共95%』 『1.6』
・EOS 10D     『0.88倍』     『上下/左右共95%』 『1.6』
・EOS Kiss3(参考) 『0.7倍』     『上下/左右共90%』 『1』

撮像素子サイズの異なるカメラにて、同一撮影画角での撮影を行うためにシステムを構成した場合には、ファインダー上の“被写体の大きさ”も、各カメラシステムのファインダー倍率を撮像素子サイズの比で割り、規格化した上で比較する必要がある。

例:
下記のカメラシステムにて撮影を行った場合の、

a)EF-S 60mm Macro USM + EOS 20D / イノンX-2 for EOS20D(45°ビューファインダー仕様)
b)EF-S 60mm Macro USM + EOS 20D / イノンX-2 for EOS20D(ピックアップファインダー仕様)

ファインダー上の“被写体の大きさ”は、同一被写体/同一撮影距離(、及びほぼ同一撮影画角)を“EF 100mm Macro USM + EOS Kiss3 / イノンX1(ファインダー部の倍率『0.75倍』)にて撮影を行った場合の、ファインダー上の“被写体の大きさ”を『1』とすると、概算で

a){0.9×1÷1.6}   [(視野率が上下/左右共100%の場合の)“ファインダー像の大きさ”]
 ×{60÷100×1.6}  [撮影画角で規格化]
 ÷0.7÷0.75    [イノンX1での“被写体の大きさ”を『1』として規格化]
 ≒『約1.03』
b){0.9×0.75÷1.6}  [(視野率が上下/左右共100%の場合の)“ファインダー像の大きさ”]
 ×{60÷100×1.6}  [撮影画角で規格化]
 ÷0.7÷0.75    [イノンX1での“被写体の大きさ”を『1』として規格化]
 ≒『約0.771』

となる。


3)ファインダー像がなるべく明るい事

陸上よりも周辺光量が少ない状況下での撮影が多くなる水中では、ファインダーの明るさもまた、マニュアルフォーカスをスムーズに行うために重要です。
一般にハウジングのファインダー部に使用される光学系が複雑になるほど(使用するレンズが多くなるほど)、最終的な“ファインダー像の明るさ”は暗くなりがちですが、今回発売するファインダーユニットでも特に「45°ビューファインダー for X-2」では、余裕を持った入射瞳径や高屈折率全反射プリズム/減反射コーティングの採用など、ファインダー像を明るく保つ工夫が凝らされており、実使用時に問題となる事はありません。

・レンズ構成及び枚数:『1群1枚』(防水ガラスのみ)
→「ファインダーウインドウ for X-2」で採用

・レンズ構成及び枚数:『3群3枚』
→「ピックアップファインダー for X-2」で採用

・レンズ構成及び枚数:『3群5枚』+ 高屈折率全反射プリズム『1枚』
→「45°ビューファインダー for X-2」で採用



●各ファインダーユニット使用時のイメージ画像



[ 左: ファインダーウインドウユニット for X-2」 換装時の「X-2 for EOS20D」ファインダー像イメージ (※)、
 中央:ピックアップファインダーユニット for X-2」換装時の「X-2 for EOS20D」ファインダー像イメージ (※)、
 右: 45°ビューファインダーユニット for X-2」 換装時の「X-2 for EOS20D」ファインダー像イメージ (※) ]

(※)
陸上でのテスト撮影画像ですので、実使用時のファインダー像イメージとは異なる場合があります。あくまでも参考イメージとしてご了承頂きます様お願いいたします。



●関連情報

X-2ハウジングシリーズの仕様等、詳細につきましては、下記製品情報のページをご覧下さい。

・キヤノン EOS20D 対応、デジタル一眼レフカメラハウジング『X-2』
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/img/X-2.pdf (旧リーフレット、PDF:182KB)

・【ニュース発表】EOS30D用『X-2』発売、EOS20D用『X-2』追加生産について
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=108&reno=no&oya=108&mode=msg_view&page=0

・【ニュース発表】『X-2 for EOS20D』新規受注終了のお知らせ
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=101&reno=no&oya=101&mode=msg_view&page=0

・【ニュース発表】『X-2』電気コネクター取り付け改造受注開始のお知らせ
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=98&reno=no&oya=98&mode=msg_view&page=0

・【ニュース発表】『X-2』ブラックカラーモデル受注終了のお知らせ
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=96&reno=no&oya=96&mode=msg_view&page=0

・【ニュース発表】『X-2』/『MRS60ポート』発売日決定のお知らせ
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=95&reno=no&oya=95&mode=msg_view&page=0

・【ニュース発表】『X-2』/『MRS60ポート』価格決定のお知らせ
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=91&reno=no&oya=91&mode=msg_view&page=0

・【ニュース発表】デジタル一眼レフカメラハウジング『X-2』発売について
  http://www.inon.co.jp/cgis/news/wforum.cgi?no=88&reno=no&oya=88&mode=msg_view&page=0



以上、どうぞ宜しくお願い致します。


2006年10月16日

有限会社イノン









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