
水中で確実に適正露出になる“S-TTL”とは
新開発“S-TTL”は、名前の通りTTLオートです。レンズを通ったD-2000のストロボ光をカメラのCCDで計測し、適正露出になるようD-2000がカメラからコントロールされます。コンバージョンレンズやフィルターを装着したことによる、画角の変化やレンズの明るさに左右される事はありません。カメラメーカーの純正TTLストロボとの違いは、制御信号が電気ではなく、光に変わっただけなのです。
この光の同調信号は、カメラの内蔵ストロボ光をクリアフォトシステムにより、可視光線をカットした目に見えない赤外線です。赤外線の光信号だから、透明ハウジングの外から同調信号を取ることができ、電気信号のように専用の防水コネクタが必要ありません。
光信号は、定評の折れ曲げに強く、確実性の高い多芯光ファイバでD-2000へ導くだけなので、プレ発光のデジカメ全機種(透明ハウジング)対応という汎用性があります。
S-TTLは光信号なので、光ファイバが固定できれば、理論上、何灯でもTTLオートでの多灯ライティングが可能です。水中という苛酷な条件でも自由に取り外しができ、汎用性があり、そして多灯ライティングでも確実に適正露出になるS-TTLは、水中での理想的な外部ストロボの制御方法といえます。
●S-TTLの“S”とは●
S-TTLの正式な名前は、光シンクロTTLです。
“S”は、同調=シンクロの略です。光の信号の同調により、汎用性、確実性、操作性と、水中でのTTLオート撮影の優位性が発揮できるからこそ、名付けられました。
S-TTL 対応デジカメ
今までの他社が採用している外部オートストロボでは、オリンパスμ10、15、30、キヤノンIXY400、450、500、ニコンCP4100、4200、5200などの絞りが設定できないオート専用のデジカメでのオート撮影は大変、難しいものでした(下記参照)。
S-TTLはTTLオートなので、これらのお手軽機種でも、シャッターを押すだけで簡単、確実に適正露出のストロボ撮影ができます。プレ発光の内蔵ストロボを水中で発光できるデジカメなら、メーカー、機種、撮影モードを問いません。これからは、外部ストロボの使用条件に関係なくデジタルカメラ選びが可能になるのです。
2004年10月現在、イノンで対応しているADマウントと、M67マウントのデジカメカメシステムでは、全数(*)対応します。
S-TTLのシステムは米国、及びに日本において特許出願中です。(2004年 10月現在)
(*) 一部機種・富士フィルムF810/F710を除く
お手軽デジカメと外部オートの組み合わせがなぜ難しいか
μ10、15、30、IXY400、450、500、CP4100、4200、5200などのオート専用デジカメは、撮影している絞りが表示されません。難しさは、撮影時に変わるデジカメの絞りを推測しながら、外部ストロボの絞りと合わせる作業が必要になるからです。さらにμ10、15、30とCP4100、4200、5200では、ISO感度も設定できないので、ISO感度に合わせた絞りを設定する作業は至難の業です。外部オートの絞り設定が多段階の場合は、ストロボ側で絞り値を合わせられるのでこの作業が比較的、楽ですが、外部オートの設定が1段や数段階では、逆にカメラズーム変更や拡散板の取り付け等で絞り、及び光量を調節するようになるのです。オート撮影が、さらに難しくなることは言うまでもありません。
外部オート
外部オートのストロボはストロボ光を計測するセンサーが、外部ストロボの前面にあります。
S-TTLのようにストロボ光をデジカメのCCDで計測していないので、デジカメと外部ストロボの絞りの値を合わせる作業を撮影前に行わなければなりません。
D-2000では、24段階、切り換えを可能にし、この絞りを合わせる作業で光量を微妙に変え、2灯撮影時の影の強弱などハイレベルなオート撮影に使用できるようになっています。
外部オートの問題点

外部オートは、ストロボ光のセンサーが外部ストロボの前面にあるので、撮影する被写体に外部ストロボを正確に向けないと、被写体に当ったストロボ光の正確な露出を計測できず、適正露出の写真が撮れません。D-2000では集光性のあるフォーカスライトが内蔵されており、ピントあわせ時にフォーカスライトを使い、ファインダー中心(LCD画面の中心)に合わせれば、自動的にD-2000が被写体へ正確に向き、適正露出の写真が撮れるのです。
フォーカスライトは、シャッターに連動して自動消灯するので、もちろんフォーカスライトの写り込みはありません。
スレーブ方式ストロボ

スレーブ方式ストロボは、内蔵ストロボを光らせ、内蔵ストロボの前に設置したセンサーにて発光量を計測し、外部ストロボをスレーブ発光させます。内蔵ストロボがメインの光源になり、外部ストロボが補助光になります。
このシステムでは、内蔵ストロボ光が被写体に当たるので、外部ストロボの効果である立体感のある写真が撮れません。透明度が悪い条件の海では、ハウジング周りのゴミ(内蔵ストロボ光反射)の写り込みも発生するので、きれいな写真が撮れないことがあります。


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