フライアイドームレンズ採用。大光量かつ配光ムラが少ない水中照射角度110°を実現
軽量コンパクトなボディに、ガイドナンバー33(*1)の大光量回路を搭載。発光部前面内部に緻密に計算されたフライアイ形状のドームレンズ(*2)を採用し、イノン独自のT型ツインフラッシュ発光管(特許取得済み)との相乗効果により、高出力、水中照射角度円形110°、照射時の配光ムラ低減を達成。拡散板などで光量を減衰させることなく、大光量と広い水中照射角度を両立させました。
一般的に用いられている乳白の拡散板は、照射角度を広げるだけでなく、光量を減衰させてしまうほか、内部に熱をこもらせる欠点がありました。一方フライアイドームレンズは、空気・アクリル・水の屈折率と、光量を損なわずに均一な照射を可能とする緻密なフライアイレンズ形状を利用して光を広げます。高出力発光のほぼ全てを前方に放射しながら配光ムラを抑え、さらに水中照射角を110°まで広げています。
さらに、Z-330 Type2は大光量ストロボの問題点であった閃光時間の長さをクリア。発光開始から最大閃光まで、ごく短時間で到達します。カメラの内蔵フラッシュのプリ発光や本発光を感知する方式とあいまって、1/1000の高速シャッタースピード時にも、ストロボ照射がシャッターにケラレることなく、フル発光まで出力できます。
(*1) 陸上値 /ISO100・m、公称値
(*2) 水中で照射角度を広げ、かつ照射時の配光ムラを抑えるフライアイレンズシステム。特許申請中。
S-TTLオート調光/13段階マニュアル調光
イノン独自の自動調光システム「S-TTLオート」調光(特許取得済み)を搭載。大光量でありながら高精度かつ安定した光量制御が可能で、適正露出で撮影することができます。
さらに、最適化された高性能受光センサー機構により、カメラシステム側からの信号を漏らさず受光可能。システム側からの発光が微弱な場合や、光ケーブルが劣化しはじめた状態でさえも、ストロボが確実に発光し、発光不良のストレスから解放されます。
また、細かい1/2EV.刻み13段階のマニュアル調光機能を搭載。微妙な光量調節を必要とするプロユースにも、精度の高いライティングを提供します。
S-TTLオートの露出を補正する「EV.コントローラー」
S-TTLオート調光は、ストロボ背面の「EV.コントロールスイッチ」を回すだけで、発光量の微調節が可能。調節の範囲は、標準的な設定位置からプラス側へ3段階、マイナス側へ6段階。撮影者が意図する適正露出や、カメラの機種によって異なる露出の特性に合わせて、簡単に補正を行えます。
レンズへの不要な直射光を遮る「ストロボライトカッター」を標準装備
220ルーメン、ワイド照射フォーカスライト
220ルーメン高照度パワーLED、シャッター連動自動消灯フォーカスライト内蔵
カメラのオートフォーカス測距時の補助光として、シャッターレリーズと合わせて消灯し、自動的に再点灯する、明るさ220ルーメンの「シャッター連動自動消灯フォーカスライト」を内蔵(アメリカ国内で特許取得済み)。
内部LEDライト発光部前面にフレネルレンズを搭載し、ライトとストロボの光軸とがほぼ合致。前面フライアイドームレンズとの組み合わせにより、光量の損失を抑えつつ照射角度を大幅に拡大させました。被写体を広範囲に照らすことで、被写体のフォーカスエイドとしての使い勝手を大幅に向上させています。
昼夜問わず見やすい高照度蓄光背面操作パネル
内部にこもる熱を水中へ逃がす放熱機構を装備
発光部周辺に、熱伝導率の高い金属の放熱環を装備。内部回路ユニットと直接接続することで、発光ごとにストロボ内部にこもる熱を、効率よく水中へ放出させることができます。
耐熱性能の向上により、大光量ストロボの課題であった熱の問題を解消しました。過熱で発光が停止するという不安もなく、撮影に集中できます。
フル発光でも最短1.6秒のリサイクルタイム
フル発光時のリサイクルタイム(ストロボがフル発光してから、ストロボレディランプが点灯して発光可能になるまでの時間)は、最短約1.6秒 (*3)。大光量でも高速チャージを実現しています(特許取得済み)。
(*3) 推奨電池 (Panasonic "eneloop pro", BK-HCD, 1.2V, Min.2,500mAh) 使用時。弊社内テストデータ(参考値)です。
各種ストロボドームフィルター対応
光ケーブル/電気ケーブルの両接続に対応
プレ発光 (1回/2回) 自動切り換え機能内蔵
プレ発光が1回ではなく、撮影状況によってプレ発光回数が1回から2回に変化し、内蔵フラッシュが都合2回から3回発光するカメラにも対応。プレ発光回数を検知して自動的に最適な動作を行なうので、高精度「S-TTLオート調光」はもちろん、「マニュアル調光」が正確に動作します。
さらに、独自機能「アドバンスドキャンセル回路」によって、内蔵フラッシュをプレ発光させるデジタルカメラとの組み合わせで「マニュアル調光」をする際に問題となっていた、カメラ内蔵フラッシュが常にフル発光してしまう現象を抑制し、撮影間隔の短縮と撮影枚数の増加を実現しました。