簡単・確実システム

もっと小さな生物を撮りたい。巨大な生物を画面にとらえたい。もっとワイドな風景を写したい。もっと浮遊物が写り込まないようにしたい。そのためには外付けのストロボや水中で交換可能なワイドやマクロのレンズが必要となります。しかし海の中は過酷な自然環境です。この厳しい環境の中で求められる機能とは・・・。それは「より確実に」「より簡単に」。簡単に機材を着脱でき、確実に水中で機能するレンズとストロボ。しかもそれはコンパクトで優れたパフォーマンスも合わせ持たないといけない。ビギナーからハイエンドまで、そして簡単にステップアップ出来るシステム、あらゆる水中デジカメユーザーの高い欲求に応えるべく、イノンは妥協を知らぬクオリティを追求しつつ、独自発想の製品とシステムを生み出します。

2灯ストロボセット

外部ストロボ D-2000/ Z-240/ S-2000の接続パーツ「 グリップベースD4」と「 Dホルダー」を組み合わせれば、2灯システムが簡単に組めます。マウントベースへの固定は確実性を向上させるため、ネジ2本にて。過酷な水中での使用時に緩みを抑えます。

その1

確実システム

水中で、ハウジング内部にあるデジタルカメラ内蔵フラッシュの光を拾い、外部ストロボZ-240/D-2000/S-2000に伝えて確実に発光させる。そのためのシステムが「L型光Dケーブル・キャップ(ブッシュ)セット」です。光ファイバーを用いた「L型光Dケーブル」の接続により、ワイヤレススレーブ接続に比べ、水面直下や逆光といった外光の多い条件下でも、より確実な発光を可能としています。また、「クリアフォトシステム」を採用して(*1)、L型光Dケーブルでの接続の確実性をキープしつつ、フロントボディの透明な純正プロテクタの欠点であった、デジカメ内蔵ストロボによるマリンスノー現象、およびゴーストとフレアの発生を効果的に抑制し、クリアな画像を得られます。
 
イノンの光ファイバー
イノンの光ファイバーはクオリティが断然違います。200本以上の多芯で構成され、その1本1本が髪の毛よりも細い光ファイバーの束になっており、曲げに対しても強靭で折れることはありません。最小曲げ半径2mmという驚異の特性を誇ります。一般に使われている光ファイバーは、芯の太さは約1mmで外観上は同じですが、単芯構造になっており、曲げ可能半径は約1cm前後です。単芯だと、限界の1cmの曲げ半径時に、約50%もの光の信号のパワーが落ちてしまい、確実な発光信号が伝わり難くなってしまいます。イノンの多芯構造は、1cmの曲げ半径時でも光パワーの損失がほとんどなく、確実に発光信号を伝えることができるのです。また、多芯構造は、曲げ半径に余裕があり、カール形状の「L型光Dケーブル」でも光の損失がないだけでなく、しっかりとした高品質なカール形状をも製作可能にしています。
 

(*1) クリアフォトシステムが非対応の機種もあります。

 
L型光Dケーブル・キャップセット

純正ハウジングの白い拡散板に固定するタイプの「 L型光Dケーブル・キャップセット
 
L型光Dケーブル・キャップセット

マウントベースに固定するタイプの「 L型光Dケーブル・キャップセット

イノン多芯構造詳細

イノン多芯構造

超耐久仕様のプラスチック製光ファイバー。指でこんなに強くつまんでも折れることはありません。折れないということは、光を確実に伝達できることにつながります。

光ファイバ断面概略図
左:イノンの多芯光ファイバー断面概略図
右:従来の単芯光ファイバー断面概略図

その2

確実にセッティングできる

イノンの強靭な光ファイバーに内蔵フラッシュの光を伝達して外部ストロボZ-240/D-2000/S-2000を確実に発光させるためには、まず内蔵フラッシュ光を光ファイバーに効率よく導くことが大切です。そのためにL型光Dケーブルの切断端部を内蔵フラッシュの発光部の前に的確に固定できるよう、受光部ユニットをハウジング毎に専用設計しています。受光部には内蔵フラッシュの光をL型光Dケーブルの切断端に集光するためのミラーを装備。このミラーはそれぞれの内蔵フラッシュの位置の違いを考慮して設計されています。
受光部ユニットには、L型光Dケーブルを2本固定できます。L型光Dケーブル単体を追加購入すれば、2灯ストロボシステムにも容易に対応できます。
こうしてL型光Dケーブルをハウジングやマウントベースに接続したら、最後はZ-240/D-2000/S-2000ストロボのスレーブセンサー部にコネクター部をねじ込んで固定。簡単確実なイノンの光接続システムは、水中という特殊な環境でもシャッターチャンスを逃しません。
 
 
 
光Dケーブルキャップセット

L型光Dケーブル・キャップセットは受光部にミラーを内蔵。内蔵フラッシュの光を確実に光ファイバーに拾わせることが可能です。

光ファイバを確実に固定

光ファイバーの受光部を確実に固定するための穴とキャップ。キャップは軽く締めるだけでファイバーが外れなくなります。1灯はもちろん、2灯ライティングも容易に対応。

ストロボ側はZ-240/D-2000/S-2000のスレーブセンサー部にネジ込んで固定。

ストロボ側はZ-240/D-2000/S-2000のスレーブセンサー部にネジ込んで固定。こちらも水中で外れることがありません。

 
 
 
光Dケーブル・キャップセットL型光Dケーブル・キャップセット

ADマウントベース、あるいは28ADマウント
ベースのバヨネット部に固定するタイプの
L型光Dケーブル・キャップセット
 
光Dケーブル・キャップセットL型光Dケーブル・キャップセット

純正ハウジングの白い拡散板にネジで固定
するタイプのL型光Dケーブル・キャップセット

その3

レンズを簡単・確実に着脱できる

イノンADマウントベース、および28ADマウントベース / 28ADポートは、コンパクトデジカメ用ハウジングに合わせて設計された、ビギナーから高度な撮影まで幅広く応えられるレンズマウントを備えたマルチ対応ベースです。
「AD」「28AD」どちらのレンズマウント規格にもバヨネット方式を採用。「ADマウントベース」には、フィッシュアイから超マクロまで豊富なラインナップを誇る、ADマウントシリーズレンズ (*1)が、「28ADマウントベース」/「28ADポート」には、ズームワイド端28mm相当の広角デジカメに専用設計された、28ADマウントシリーズレンズ (*2)が、それぞれワンタッチで取り付け可能です。
「ADマウントベース」、「28ADマウントベース」/「28ADポート」はすべて、ハウジングへ2箇所で確実に固定されています。1箇所はレンズポート部のまわりを固定するゴム圧着式 / レンズポート部交換式。アタッチメントレンズの正確な位置出しを固定と合わせて同時に行っています。もう1箇所はハウジング下部の三脚固定ネジでの固定。ネジで固定することにより、より確実に固定できるのです。
もちろん、D-2000 / Z-240 / S-2000ストロボとの接続を行う、各ハウジング専用の「光Dケーブル・キャップセット クリアフォトシステムフィルム付」(別売オプション)の取り付けにも対応。カメラ内蔵ストロボから外部ストロボへ、確実に発光信号を伝達可能です。
 
(*1) ADマウントシリーズ・レンズ:水中専用フィッシュアイレンズUFL-165AD、水陸両用ワイドコンバージョンレンズUWL-105AD、水陸両用クローズアップレンズUCL-165AD
(*2) 28ADマウントシリーズ・レンズ:水陸両用ワイドコンバージョンレンズUWL-100 28AD
 
 
 

レンズを簡単・確実に着脱できる

ADマウントシリーズ・レンズはワンタッチでADマウントベースに装着できます。水中で不意に外れてしまう危険もありませんし、撮りたい被写体に合わせて、自在にワイドコンバージョンレンズ、フィッシュアイレンズ、クローズアップレンズと簡単確実に交換できます。

ADマウントベース
■ADマウントベース


ADレンズホルダー
■ADレンズホルダー

ADマウント/28ADマウントの各レンズをアームに取り付けられます。1ダイブでワイドもマクロも、または超ワイドや超マクロも狙いたい人にはマストアイテムです。